部活の後輩への注意の仕方|効果を高めるためポイントと具体例を紹介
後輩を注意・指導したいけど、どうやって伝えればいいんだろう… 嫌われたくないし… 誰か部活の後輩への注意の仕方を教えてー!
こんにちは、学生時代バレーボールの主将をやっていたナツです。
部活動で後輩に注意することは、先輩としての責務ですが、なかなかうまくいかないことも多いのではないでしょうか?
後輩に注意するときに、どのように言うべきか、いつ言うべきか、どこで言うべきか、悩んだことはありませんか?
そこでこの記事では、部活で後輩を注意するときのポイントおよび具体例を紹介します。
この記事を読むことで、部活動の円滑な運営や後輩の成長に繋げる注意の仕方が身につきます。
これは社会に出ても必要なスキルになります。
この記事を参考にして、後輩に注意するときのベストな方法を見つけましょう。
部活で後輩を注意するときのポイント
部活で後輩を注意するときの3つのポイントを紹介します。
この3つのポイントを守るだけでも注意の効果が大きく変わってきます。
注意の目的と理由を明確にする
部活で後輩を注意するときは、「なぜ注意するのか」、「どうなってほしいのか」、という目的と理由を明確にすることが大切です。
目的と理由がはっきりしていれば、後輩にも伝わりやすく、納得してもらえる可能性が高まります。また、自分自身も注意する内容や基準を整理でき、適切な判断ができるようになります。
例えば、部活の練習中に後輩が携帯電話をいじっているときに注意する場合、目的と理由は以下のようになるでしょう。
目的:
後輩に携帯電話をやめさせて、集中して練習に参加させる
理由:
携帯電話をすることで、自分の技術向上やチームワークが損なわれる。また、他のメンバーや顧問に対しても失礼であり、部活の雰囲気や評判を下げる。
注意のタイミングと場所を選ぶ
部活で後輩を注意するときは、いつどこで注意するか、というタイミングと場所を選ぶことも重要です。
タイミングと場所によって、後輩の反応や受け入れやすさが変わってきます。
一般的には、以下のようなポイントを参考にするとよいでしょう。
注意するべきことが起きた直後に注意する。
過去のことをあげて注意すると、後輩は自分の非を認めにくくなる。また、相手が疲れていたり、イライラしていたりするときは、注意を受け入れにくくなるため、注意する前に相手の状況や気分を確認することも重要。場所:
できるだけ人目につかない場所で注意をする。他のメンバーや顧問の前で注意すると、後輩は恥ずかしくなったり、プライドを傷つけられたりすることがある。また、注意するときはしっかり目線を合わせるようにすることが重要。
注意の言い方と態度に気をつける
部活で後輩を注意するときは、どのように注意するか、という言い方と態度に気をつけることも必要です。
言い方と態度によって、後輩の印象や感情が変わってきます。
注意するときは、以下のようなポイントを意識するとよいでしょう。
できるだけ穏やかで丁寧な言葉を使う。
強い口調や乱暴な言葉を使うと、後輩は反発したり、怒ったりしやすくなる。また、一方的に話すのではなく、質問や確認を入れるようにすることで後輩の理解度や反応をチェックすることができる。態度:
できるだけ笑顔やうなずきなどの肯定的な表情やしぐさで対応をする。
不機嫌や不満な表情やしぐさを見せると、後輩は不快になったり、不安になったりすることがある。
また、注意する内容に応じて、褒めたり、励ましたり、謝ったりすることで後輩の自信やモチベーションを高める効果もある。
部活で後輩を注意するときの具体的な方法
部活で後輩を注意するときな具体的な方法を紹介します。
すぐに実践可能な方法になりますので、明日からの指導に活かしてください。
フィードバックの原則を活用する
部活で後輩を注意するときの具体的な方法の一つとして、フィードバックの原則を活用することがあります。
フィードバックとは、相手の行動や成果に対して評価や感想を伝えることです。
フィードバックをすることで、相手に自分の考えや期待を伝えることができます。また、相手に改善の必要性や方向性を示すことができます。
フィードバックをするときは、以下のような原則を守るとよいでしょう。
相手が何をしたか、何が良かったか、何が悪かったか、どうすればよいか、ということを具体的に明確に伝える。抽象的や曖昧なフィードバックは、相手に伝わりにくく、改善につながりにくい。建設的で前向きにする:
相手の行動や成果に対して、改善点だけでなく、良い点も伝える。
また、改善点を伝えるときは、批判や責めではなく、助言や提案として伝える。
建設的で前向きなフィードバックは、相手に自信ややる気を与える。
相手に合わせてする:
相手の性格や状況に応じて、フィードバックの内容や方法を変える。
相手が受け入れやすいように、言葉や態度を調整する。
相手に合わせたフィードバックは、相手に信頼感や親近感を与える。
具体的な事例や改善策を提示する
部活で後輩を注意するときの具体的な方法のもう一つとして、具体的な事例や改善策を提示することがあります。
具体的な事例や改善策を提示することで、相手に自分の言っていることの意味や重要性を理解させることができます。
また、相手に具体的な行動や目標を示すことができます。
具体的な事例や改善策を提示するときは、以下のようなポイントを注意するとよいでしょう。
事例
相手の行動や成果に関連する事例を挙げる。
事例は、自分や他のメンバーの経験や、部活の歴史や伝統などがある。事例は、相手の行動や成果の影響や結果を示すものであることが望ましい。事例を挙げることで、相手に自分の言っていることが現実的であることを示すことができる。
例えば、部活の練習中に後輩が携帯電話をいじっているときに注意する場合、事例は以下のようになるでしょう。
「私も昔は携帯電話をいじっていたんだけど、それで練習についていけなくなって、試合でミスをしてしまったことがあるんだ。携帯電話をやめてからは、練習に集中できるようになって、技術も上達したよ。」他のメンバーの経験:
「あの先輩は、携帯電話をいじっているときに顧問に見つかって、大目玉を食らったことがあるんだよ。それ以来、携帯電話を持ってこなくなったけど、練習に積極的に参加するようになって、チームのリーダーになったんだ。」
部活の歴史や伝統:
「この部活は、携帯電話を持ち込まないというルールがあるんだ。それは、携帯電話が練習の邪魔になるからだよ。この部活は、昔から練習に真剣に取り組んできたから、県大会や全国大会に出場できたんだ。」
改善策
相手の行動や成果に対して、どのように改善すればよいか、という具体的で実行可能な改善策を提案します。
改善策を提案することで、相手に自分の言っていることが合理的であることを示すことができる。
例えば、部活の練習中に後輩が携帯電話をいじっているときに注意する場合、改善策は以下のようになるでしょう。
「携帯電話をいじるのは、練習が終わってからにしてほしいんだ。練習中は、携帯電話を持ち込まないで、ロッカーに入れておくとか、家に置いてくるとかしてほしいんだ。」携帯電話の使用時間を制限する:
「携帯電話をいじるのは、練習の合間や休憩時間にだけにしてほしいんだ。練習中は、携帯電話を使わないで、音量や振動を切っておくとか、飛行機モードにするとかしてほしいんだ。」
携帯電話の使用目的を明確にする:
「携帯電話をいじるのは、練習に関係することだけにしてほしいんだ。練習中は、友達とのやりとりやゲームやSNSなどはやめてほしいんだ。練習に役立つことなら、例えば、動画で自分のフォームをチェックするとか、コーチや先輩からのアドバイスを聞くとかなら、携帯電話を使ってもいいんだ。」
後輩の意見や感情を聞く
部活で後輩を注意するときは、自分だけが話すのではなく、後輩の意見や感情を聞くことも大切です。
後輩の意見や感情を聞くことで、相手に自分の言っていることに対する反応や理解度を確認することができます。
また、相手に自分の言っていることに対する賛同や協力を求めることができます。
後輩の意見や感情を聞くときは、以下のようなポイントを守るとよいでしょう。
質問や確認をする
相手の行動や成果に対して、なぜそうしたのか、どう思っているのか、ということを質問をして確認します。
質問や確認をすることで、相手に自分の言っていることに対する関心や関与を示すことができる。
例えば、部活の練習中に後輩が携帯電話をいじっているときに注意する場合、質問や確認は以下のようになるでしょう。
「携帯電話をいじっているのは、どうしてなの?練習に興味がないの?携帯電話が必要なことがあるの?」どう思っているのか:
「携帯電話をいじっていると、練習に集中できないと思わないの?携帯電話をやめたら、練習に積極的になれると思わないの?携帯電話をいじっていると、他のメンバーや顧問にどう思われると思うの?」
聞き方や聞き姿勢に気をつける:聞き方や聞き姿勢は、相手に対する尊重や理解を示すものであることが望ましい。聞き方や聞き姿勢に気をつけることで、相手に自分の言っていることに対する信頼や親近感を与えることができる。
聞き方:
できるだけ優しくて丁寧な言葉を使う。攻撃的や命令的な言葉を使うと、相手は反発したり、閉じこもったりしやすい。また、質問や確認は、「はい/いいえ」では答えられないオープンな質問が有効です。
聞き姿勢:
できるだけ目を見て、耳を傾ける。目をそらしたり、他のことに気を取られたりすると、相手は興味がないと感じる。また、相手の話を遮ったり、否定したりしない。相手の話を最後まで聞いて、受け入れて、確認する。
部活で後輩を注意するときの注意点
最後に部活で後輩を注意するときの注意点を説明します。
ここを守らないと良からぬ方向にいってしまう危険性がありますので注意が必要です。
人格や能力を否定しない
部活で後輩を注意するときは、相手の行動や成果に対して注意するのであって、相手の人格や能力に対して注意するのではないことを忘れないでください。
人格や能力を否定するような注意は、相手を傷つけたり、落ち込んだり、やる気を失ったりさせることになります。
人格や能力を否定しないように注意するときは、以下のようなポイントを守るとよいでしょう。
相手の行動や成果に対して、どのように改善すべきか、ということを伝える。相手の人格や能力に対して、どのようにダメだとか、できないとか、ということを言わない。
行動や成果に焦点を当てることで、相手に自分の言っていることが客観的であることを示すことができます。
例えば、部活の練習中に後輩が携帯電話をいじっているときに注意する場合、行動や成果に焦点を当てると以下のようになるでしょう。
「携帯電話をいじっていると、練習に集中できないよ。携帯電話をやめて、練習に参加してほしいんだ。」成果に焦点を当てる:
「携帯電話をいじっていると、技術やチームワークが向上しないよ。携帯電話をやめて、自分の力を発揮してほしいんだ。」
感情的にならない
部活で後輩を注意するときは、自分の感情に流されないように気をつけることも必要です。
感情的になってしまうと、相手に不快感や恐怖感を与えることになります。
また、自分の言っていることの信憑性や説得力が低下することになります。
感情的にならないように注意するときは、以下のようなポイントを守るとよいでしょう。
相手の行動や成果に対して、怒ったり、悲しんだり、嫌悪したり、という感情が湧いてきたときは、一旦自分を落ち着かせる。深呼吸をしたり、数を数えたり、水を飲んだりするなどの方法で、自分の感情をコントロールする。冷静になることで、自分の言っていることが理性的であることを示すことができる。客観的に見る:
相手の行動や成果に対して、自分の感情や価値観で判断しない。相手の立場や状況を考えたり、事実や根拠を確認したりするなどの方法で、相手の行動や成果を客観的に見る。客観的に見ることで、自分の言っていることが公平であることを示すことができる。
感情的になりやすい人はアンガーマネージメントのスキルを身につけましょう。
これも社会に出てからも知っておくべき大切なスキルになります。
他の先輩や顧問に相談する
部活動で後輩に注意するときは、自分だけで判断せずに、他の先輩や顧問に相談することが大切です。
後輩に注意する前に、自分の考え方や感情が妥当なものかどうか、他の先輩や顧問に聞いてみましょう。自分の意見に偏りがあったり、感情的になっていたりすると、後輩に不必要なストレスを与えたり、反発を招いたりする可能性があります。他の人の視点から客観的に見てもらうことで、自分の判断に自信を持つことができます。注意の仕方やタイミングをアドバイスしてもらえる。
後輩に注意するときは、どのように言うか、いつ言うかが重要です。言い方がきつすぎたり、場所やタイミングが悪かったりすると、後輩は注意を受け入れにくくなります。他の先輩や顧問に相談することで、後輩の性格を考慮した注意の仕方やタイミングについて、経験や知識に基づいたアドバイスをしてもらえます。
注意の効果を高めることができる。
後輩に注意するときは、自分だけでなく、他の先輩や顧問も同じ考えであることを伝えることが効果的です。そうすることで、後輩は注意が個人的な感情ではなく、部活動のルールや目標に基づいたものであることを理解しやすくなります。また、他の先輩や顧問が注意に同意していることを示すことで、後輩は自分が孤立していると感じることを防ぐことができます。
書籍でスキルを身につける
部活動のスキルはコーチや監督から指導を受け、経験を積むことで上達してきたと思いますが、後輩への注意の仕方についての教育をうけたことはないのではないでしょうか。
自分の経験や感情ではうまくいかないことが多いです。
注意の仕方・教育/指導に関して、より詳しく勉強するには書籍がオススメです。
こういう書籍は難しいものが多いのでマンガ版になっているものがオススメです!
部活の後輩への注意の仕方|効果を高めるためポイントと具体例を紹介|まとめ
この記事では、部活で後輩を注意するときのポイントを具体例を交えて紹介しました。
これからの部活動において、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
これからも部活を楽しみつつ、指導・教育のスキルも高めていけるよう頑張ってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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