梅雨の時期、ふと「そろそろ積みプラ崩そうかな」と思っても――
「この湿気で塗装しても大丈夫?」「乾きが悪くて失敗しそう…」そんな不安、ありませんか?
プラモデルの塗装において「湿度」は意外と大きな敵。特に梅雨は、塗膜が白くなったり、ムラが出たり、せっかくのエアブラシも調子が悪くなったりと、トラブルの原因が満載です。
でもご安心ください。
しっかりと環境を整え、ちょっとしたポイントを押さえれば、梅雨でもきれいに塗装することは十分可能です。むしろ、準備を怠らない人にとっては「静かに作業に集中できる絶好の季節」かもしれません。
この記事では、
🔸 梅雨時に塗装で失敗しやすい理由と原因
🔸 湿気対策の具体的な方法(部屋の工夫・道具選び)
🔸 実際に梅雨に塗装してみた体験談レポート
など、あなたの「塗りたい気持ち」を止めないための情報を完全ガイドでお届けします。
この記事を読めば、梅雨の間も安心してプラモデル塗装を楽しめるようになりますよ。
梅雨時にプラモデルを塗装しても大丈夫?
湿度が塗装に与える影響とは?
梅雨の時期は湿度が70~90%と非常に高く、プラモデル塗装に大きな影響を及ぼします。
特にラッカー系や水性塗料は湿気を吸いやすく、塗膜が白く曇る「白化」現象が起きやすくなります。
また、乾燥時間が延び、ホコリやゴミが付着しやすくなるのも難点です。
塗料の種類別(ラッカー・アクリル・水性)の相性
- ラッカー系:湿度に弱く白化しやすいが、発色と強度は優秀。除湿対策が必須。
- アクリル系:やや湿度に強いが、乾燥時間が長くなるため注意。
- 水性塗料:乾燥が遅くなりがちで、筆塗りの場合ムラになりやすい。
適切な環境を整えれば、いずれの塗料も梅雨時でも問題なく使えます。
梅雨の塗装で起きやすいトラブル例と原因
乾きが遅い・塗膜が白化する・ムラになる
梅雨時は空気中の水分が多く、塗装面に湿気が混ざることで乾燥に時間がかかります。
このため、塗膜の表面だけ乾いて中が乾かずにヨレる、ムラが出る、白く濁る(白化)などのトラブルが起きやすくなります。
エアブラシの不調やブツブツ問題
湿気でコンプレッサーやエアブラシのノズル内に水分が入り、エア圧が不安定になったり、水が飛び出してブツブツ(ウォータースポット)になったりします。
水抜きフィルターの導入が有効です。
梅雨でも快適に塗装するための対策【環境編】
除湿機・エアコンの活用
除湿機を作業部屋に設置するだけで、湿度を50~60%程度に保てます。エアコンの除湿モード(ドライ)も有効。
作業前に30分~1時間稼働させておくのがおすすめです。
塗装ブースの工夫と空気の流れ
塗装ブースを使用する場合は、吸気側と排気側の空気の流れを直線に整えることで、湿気を含んだ空気が滞留しにくくなります。
ブースの周囲を段ボールなどで囲って空間を絞るのも効果的。

上記のような塗装ブースを持っておくとストレスフリーです。
塗装は昼・夜どちらが良い?
湿度が比較的下がるのは午前中とエアコン稼働後の夜。
天気予報で湿度が低めの日や時間帯を選んで塗装すると失敗が減ります。
梅雨でも安心な塗料・道具選び【道具編】
湿気に強いおすすめ塗料
- ガイアノーツ「Ex-フラットクリア」:白化しにくいマットクリア
- タミヤ水性アクリル:筆塗り時の扱いやすさが高い
乾燥ブースやヒーターの導入例
市販の小型乾燥ブースや簡易温風ヒーターを使うことで、塗装後の乾燥時間を短縮できます。
ヒーターの温度は30~40℃を目安に。
ウェザリングやマット塗装は避けるべき?
湿度が高いとマット塗装は白化しやすいため、特に注意が必要です。
ウェザリングは乾燥工程が多いため、日を分けて少しずつ進めるのが安全です。
梅雨時期の塗装スケジュールの組み方
塗装日を見極める天気と湿度の目安
天気予報で湿度が60%以下の日を狙うのが理想です。
雨の日でも除湿機を使えば十分対策可能。
乾燥時間はいつもより長めにとるべき理由
梅雨は乾燥が不完全になりやすいため、通常より1.5~2倍の乾燥時間を目安にしてください。
特にクリア層やマット層はしっかり乾かすことで白化を防げます。
実際にやってみた!梅雨の塗装作業レポート(体験談)
湿度計で室内の湿度を測りながら、除湿機とエアコンを併用し、湿度55%の状態で塗装を実施。
ラッカー系塗料(クレオス)を使用し、ブツや白化は出ませんでした。
乾燥には普段の1.5倍の時間をかけて、失敗ゼロ。
気温と湿度を記録しながら進めると、次回以降も同じ条件で安心して塗装ができるようになります。
まとめ|梅雨でも塗装はできる!ポイントを押さえて快適制作
- 湿度は塗装の大敵。環境管理が成功のカギ
- 除湿機・エアコン・水抜きフィルターを活用
- 乾燥時間はいつもより長めに
- 塗料とタイミングを工夫すれば、梅雨でも安心して塗装可能!

「梅雨だから」と諦めず、しっかり対策して楽しいプラモデルライフを送りましょう!
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